ショパンコンクール2021 予備予選 7月15日 3日目午前

ピアノ好きのアマチュアです。5年に1度のコンクール。すでに結果が出ていますが、以下、とっても個人的な感想です。

 

石田成香

中村紘子のお弟子さんで、ウィーンに留学中とのこと。最初は音が硬いと思ったが、次第にショパンらしい音になっていた。最後のバラード4番が、とても自然な演奏で、違和感を感じるところが一つもなく、なぜか少し涙が溢れ、とても良かった。エチュード10−8をバラードの後ろに持っていけばミスも減っただろうに惜しい。演奏会に行ってみたい。 

 

伊藤順一

慎重な出だし。その後も余裕と落ち着きでプロの音。CDか教科書のよう。何時間も平気で弾き続けられそう。パス

 

Andrei Ivanou(ベラルーシ

モスクワ音楽院ノクターンは美しく、ルバートのかけ方を学びたい。マズルカも大変音楽的かつスラブ的なカラーがよく出ていると思う。リズム感がある。音は少し硬めで、ガンと鳴らすところは鳴らすが、曲にあっており、ホロビッツを思い出す。全体にミスがもったいない。独特の感性と魅力がある。 10-4はペダルをあまり使わず少しフォルテピアノのような雰囲気。幻想曲、通る美しい響きもほしいかな。

 

岩井亜咲

芸大生で、日本育ち。バランスが取れてて、でもダイナミックな演奏。59−3を立体的に弾いている。10−8は難しいのですね。気持ちのこもったバラ4。少し止まり過ぎかもしれないが、情感たっぷりでドラマチック。素晴らしい。引き込まれた。才能ある方。パス

 

San Jittakarn (タイ)

ジュリアード。美しく豊かな響き。 オーソドックスな演奏。肩があがっているのが気になる。ミスもあるけど、音がショパン的。パス

 

チホハン(韓国)

歌ってるけど、リズムがもたれることがある。速い音符や付点を軽くするといいんじゃないかな。体が強いようで、うらやましいが、そんなに叩かなくても。

 

Joo-Yeon KA(韓国)

ジャック・ルヴィエのお弟子さん。優しめの、自然に流れる演奏。ノクターンop27ー2が美しい。音が抜けたりしているが、多彩な音色、柔らかい慈しむような弾き方。エチュード10ー10、木枯らしも少し乱れたが温かい演奏。バラード4番もミスかなりあったが、音楽性を評価されたのだろう。小柄な女性は弾き方が参考になると思う。決して大音量を出している訳ではなく、さりげない歌い方と弱音が美しい。パス。