平均律 第2巻 6番 ニ短調 前奏曲

この曲は、たまたまセミナーが開催されるのを見て、音源をきいてみたところ、気に入りました!まるで、私の大好きな、2台のヴァイオリンのためのソナタのようです。

早速練習を始めます。

まずは、音源を聞かずに左手の練習を8割、たまに両手をあわせること数日。とにかくバイオリンをイメージすると弾きやすい曲。

録画をしたり、音源も聞き始め、もっとドラマチックにしたいと、片手ずつ、かなりメリハリをつけて弾いてみる。

和声の分析は役に立つ。

聞いている音源はこれ。高校生というが、なんてお上手なんだろう。


J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻より6番 ニ短調 J.S Bach : WTC II No.6 D minor BWV 875ピアノ:吉野 和かな pf.Wakana Yoshino

 

私は、左手がミスなく弾くこともできない。何日もたっているのに。

一つは、跳躍のところが飛びすぎ。和音と考えて、指を鍵盤につけておく。移動先を見る。手をしっかりローリングさせる。うまくいくことが続いても、緊張すると失敗するから、対応策をしっかり考えておかないと。腕のストレッチも有用そうだ。

巨匠の演奏など聞くと、どうしても速くなってしまう。片手練習したおかげで暗譜もすぐだったけど、グシャグシャになってきている。でも、グシャグシャになったのは、弱点の洗い出しのチャンス、と考えればいいのだろう。

16文音符は軽く、押し付けずに弾く。1拍目が消えないように。

右と左がずれてしまいがちなところは、大事な音同士で、和音の響きを確認していく。

モルデントは、メインの音がはっきり鳴るように。

リズムを刻むところは、遅くなったり、テンポがゆるくならないように。

 

左手の左右、前後、上下の動きが少しできるようになってきたため、メリハリのついた音が出るようになってきた気がする。

でも、焦った感じや、詰まった感じになってしまう。私にはテンポが速すぎるのだろう。ゆっくりとたっぷり弾いてみる。そして、転調がどこか、調がどうなっているかを、もう一度確認し、速めに弾いても、そうしたところを意識できるようにしていく。

速く弾く場合は、アクセントをパリッとしないといけない。ローリングしている暇はない。弾き方自体を変えないといけないようだ。

考えてみると、私の一番の問題は、指が転んで、速くなったり遅くなったりすること。なので、メトロノームをかけてみる。すると、すごく苦労していた43小節目で、左の指が回っていないことに気づく。テンポがおかしくなるのは、指のせいである。

早め早めに、片手ずつメトロノームをかけて、指の回らないところを洗い出した方が良さそうだ。そうしないと、直すのが大変になってしまう。

しばらくすると、姿勢も変わってきた。左の脇腹をピシッと伸ばしてソリ気味にし、股関節をしっかり曲げる。まあ、お尻を突き出す感じになるけど、こうすると、左の指にも力が乗りやすくなってきて、しっかりした音が出るようになってきた。椅子も少し高めにした。

 

こういう曲は、テクニックというかメカニックがつきやすいな。ピティナの課題曲というのも納得。