ピアノ再開5年目のアラフィフ・アマチュアです。
マズルカは、リズムが難しいので、一生弾けないだろうと思っていましたが、再開3年目くらいから、少しずつ練習するようになりました。
マズルカは、短いので、易しそうに見えますが、実はとても難しい。装飾音や付点が多いのも、指の動かない私にとって至難です。下手すると、どんくさい曲になってしまいます。
そういう中で、このイ短調のマズルカは、指が動くかが、あまり問われない曲。どちらかといえば、リズム感よりも歌心が求められる気がします。そのせいか、なんとかここまで練習してくることができました。
いろいろ演奏をきいて特に、惹き込まれたのは、ショパンコンクールで優勝したアブデーエヴァの演奏。アルゲリッチもいいです。音色の変化が素晴らしい。
Yulianna Avdeeva - Chopin - 3 Mazurkas Op. 59
Martha Argerich, Mazurka Op 59 No 1, Chopin Competition 1965
指の訓練がいらないし、ゆっくり目の曲だから、すぐに弾けるかと思ったら、そうはいきませんでした。一つは、調性が難しい(黒鍵ばかり!)。もう一つは転調がやたらに多いことです。複雑な声部になっているところもある。本当に凝った作りです。
なので、暗譜にも苦労しました。ゆっくりの曲なので指では覚えられません。毎日、何回か弾くだけでは覚えられません。暗譜にこれだけ苦労したのは、始めて。バッハのフーガよりも苦労しました。
結局、暗譜は、1小節ずつ確実に行うのがいいようです。譜読みしながら、少しずつ確実に、端からどんどん覚えていった方が良かったかもしれない。もちろん、内声だけ弾けるようにした上で、ということです。
暗譜してしまった方が、気持ちを込めて弾ける気がします。何も考えず、浸りきって、拍子とか音符の世界から離れて、響きと抑揚だけで弾く。幸せです。
左手をもっと生かし、あまり、ドスンドスンとならないよう、流れも意識して。