平均律17番 変イ長調 プレリュード

ピアノ再開5年目のアマチュアです。ここ何ヶ月か平均律に取り組んでいます。この曲は、変イ長調。柔らかく、やさしく、幸せなイメージ。見た目、そんなに難しそうではなかったのだけど。。もう2〜3ヶ月弾いてます。練習の経過を書いておきます。

 

1日目

1回通しで弾く。

3分の1くらい(最初のカデンツまで)を、アナリーゼしながら、指使いを確認しつつ練習。

それから、巨匠の録音も聞く。ペダルを深く思い切り使って、少し厚みを持たせよう。全体としては、弦楽四重奏のイメージでもいい。合奏と2台のバイオリンのイメージで。

特に和音は、体も使って豊かに響かせよう。

 

2日目

残りの3分の2をアナリーゼ。この曲は比較的簡単な構造だ。流すところと、しっかり歌うところを区別していく。

それから、指使いを確認。シフ以外の運指も見てみる。強調したい音があるんだな。終止形はフォルテだから、1や3を多用しているし、フレーズの終わりは2で軽くしたり。

トリルは、2つの鍵盤の位置関係と、自分の指の長さと向きを考えて、どの組み合わせが弾きやすいかを試してみる。こればかりは、シフと一緒とは限らない。トリルは弾きやすければいいはず。やはり、3の指がメインだと弾きやすい

子供の時の運指を体が覚えているから、新しい運指を覚え込むには、かなりの忍耐力と注意力がいる。実際の練習は明日からにしようっと。

 

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 3日目

録画してみる。どうも、なんか変だ。フレーズの終わりが1拍目にあるの時、ショパンのように、フレーズの終わりを弱くしてしまっている。なので、1拍目に厚みが出ない。トップの音がフレーズの最後なんだから、そこを厚く弾いてみる。また、ペダルも、素早く踏む。

8分音符などは、1音ずつ手を上にあげて、鍵盤を探らない。

冒頭の和音は、ショパンと違うから、全部の音を、分厚く響かせないといけない。また、横のつながりを意識すると、指使いも大事になってくる。

右手の16分音符は、すべて同じ大きさで弾かない。バイオリンをイメージして、重みにかなり差をつけてみる(重いのは1か3の指だ)。また、指を少し残し気味に弾いてみた。本当はノンレガートなのかもしれないので、ノンレガートでも練習する。

バイオリンをイメージすると、拍頭を強くすることが容易になる。意外と2拍目が大事である。

今日は、1ページだけを片手練習した。やはり、片手練習の方が、右手であっても、音がよく聞こえるな。

4日目

録画してみる。かなり良くなったが、左手がまだ探り弾きなので、片手練習する。

スラスラになることや、暗譜を目標とせず、より、説得力ある表現にするには、どうするか、を考える。

5日目

指使いを変えることにした。ある意味で分散和音なので、和音を弾く時の指使いを使うことにした。なんとなく、4を使っていたけど、和音だったら3だな。おそらく当たり前すぎてシフの運指にも書いてなかったこと。分散和音だと思って弾くと、それぞれの音のバランスがよくなった。手で場所を探る必要もない。

片手ずつで練習することで、16分音符のアクセントもうまくつけられるように。右と左で不協和音になるところを意識してみる。

 

16分音符は重くならないように、ノンレガートにする。上昇音形を明るく。最近、右手首を回し続けたおかげで、手首の先を上に曲げられるようになったので、スタカートが楽になった。腕ごと挙げなくていいのだ。手首を下に動かしてスタカートを弾くより、素早く上に動かした方が弾きやすい。

 

ホール録音を見て

16分音符の左手が難しい。音を外さないように、でなく、指先の神経に集中して、触覚で、よく触りながら弾いてみたら、少し楽になった。16分音符が長く続くところは、1拍ずつ、手首で重さをかけると、慌てないですむ。

2拍目に少し重さをかけて弾いてみよう。最初は、弦楽四重奏とか思っていたけど、むしろオケっぽく。あまり軽すぎないように。柔らかいだけの曲じゃないかも。王宮っぽく、優雅に。曲のイメージ変更!

速いテンポで弾くなら、1拍目に重みで、あとは軽く弾けばいいけど、この曲をそこまで速く弾くのは、変な気がする。