平均律 3番 嬰ハ長調 フーガ ②

ピアノ再開5年目のアマチュアです。練習方法を探して試行錯誤しています。ここ半年、特にここ3ヶ月間は、バッハの平均律を少しずつ練習しています。

今回のこの曲は、調号、臨時記号が多くて、すらすらになるまでが大変でした。調を把握すれば、もう少し楽だったはずなのですが、1音ずつ確認しながら練習したので、スラスラになるまで2ヶ月近くかかってしまいました。

おまけに、譜読みだけに精をだしたため、ようやく録画してみたところ、がっかりすることばかり。

  1. 左手が高い位置にあることも多い曲なのに、体の移動も、腕の移動もできていない。左手を左斜めに伸ばして弾いている(30度くらい!)。このままでは、左手の手首も痛めそうだし、左の指にも重さがのらない。体を左右に動かすと同時に、両腕を体の前でくっつけることがもっと自由にできないと。。なんて、硬い体。
  2. 左手の速い動き、ローリングができていない。と思ったが、ローリングして弾いている人はいない。むしろ、鍵盤の上に全部の指を置いてみる。移動する時だけ、手を移動する。そうすると、指はバタバタしないし、大きなローイングも不要になる。ローリングが先行すると、音がバラバラになってしまうこともあるから。音のイメージは、バイオリン。3音つなげて、4目は、少しはっきり。
  3. 左手の声部が、横の流れで覚えていない。ただの和音の伴奏になっているので、全然綺麗じゃない。
  4. 左手の親指で弾く時に、なぜか、手を開いている。オクターブとか、指を伸ばさないといけない時の動きを記憶して癖になっているのかも。親指で弾く時、むしろ、手は閉じる感じにしないといけない。他の指もそう。跳躍する時になぜか手を開いている。。
  5. 裏拍をはっきり弾くとリズミカルになる。
  6. すべての音をはっきり弾かない。メリハリをつける。


 これまでは、音を聞いて、体を動かそうとしていたが、どうも違う方法の方が良さそうだ。体の感覚に集中して、その結果として出る音を聞く。良い音が出たら、その動きを記憶する。

 

ホール練習の録画で気づいたこと

もう4〜5ヶ月練習しているはずのこの曲。ホール練習の録画を見ると、さすがに、ミスはしないで弾けるようになった。

  • 右手は歯切れよく弾けている。ノンペダルで、手をムチのように使えている。
  • 同じ音形は同じ指使いで。拍頭は1か3を使う。
  • 左手がもっと黒鍵よりになるように、左の脇腹を伸ばして、首からすっと手が降りるように。左手の位置が高くなると、音もはっきりして、粒がそろってくる。
  • とにかく、左手を10,右手を1くらいのバランスで練習すると、少しずつ、左手も使えてくる気がする。
  • 暗譜は自然とほぼしたけれども、まだまだ。暗譜に子供の時の10倍はかかる気がする。音や、手の動きだけでなく、目でも場所を覚える。

 

しかし、ノンペダルで、躍動的な感じは出ている。この曲は、結構好き。