平均律 第3番 フーガ 嬰ハ長調 ① テクニックの見直し

4年前にピアノを再開したアラフィフのアマチュアです。あちこちが痛むのですが、それは年だから仕方ない。でも、「痛むから弾かない」のではなく、いろいろ試行錯誤しながら、いつか、どこも傷まず華麗に弾けること、を夢みて練習しています。

 

今でもまだ、右の小指側の手首の痛みが残っており、基本的には、手を広げる弾き方がいけなかったのではないかと思っています。

平均律は、比較的指の負担が少ない。そして、黒鍵が多い調の練習にもなります。

シャープが7個もあり、途中で転調もたくさんある4ページにわたるこの曲を、1音ずつ譜読みしていると、発狂しそうになりますが、調を確認しつつ、耳コピのような感じで弾くと覚えやすくなりました。まあ、実際は少し苦労して、数小節ずつ、覚えるまで繰り返し弾きましたが。。

でも、1ヶ月で、フーガを2曲、まあまあ弾けるようになったので、以前よりスピードアップしたと思います。ヘンレ版のシフの運指のお陰でもあります。

そろそろと思い録画しましたが、悲惨でした。

  1. 跳躍のところ、スタカートなのに、指を伸ばして弾いている。手を開かず、弾むように弾くべき。
  2. 左手の16分音符も、指先だけでおずおずと、場所を探るように弾いているので、弱音なだけでなく、リズムの切れもなくなっている。手も開き気味になりがちである。この日、たまたま、金子勝子先生の動画を拝見したのだが、小学生への指導がとても参考になった。2つずつの音にまとめて、どちらかを軸にする(つまり少し長めに弾くだけでとても弾きやすくなる)。2回ずつ連打して練習する。フォルテで練習。かなり手首も使って深く打鍵し、すぐに腕を上げて抜く。指は思い切って打鍵するが、指を最も適切な場所に移動してあげるのは、腕や鎖骨周りの筋肉だったりするのだろう。
  3. 音楽的には、例えば最初の出だしは、ソシャープがベースの音になっているので、それを意識してまとめた感じで弾くだけで、弾きやすくなった。
  4. 掛け合いのような、カノンではないのだけれども、そんな意識で弾くと楽しい。4拍子と考えて弾かない方がいい。音によってかなりメリハリをつける。
  5. 2声のために、一つの指で、ある音を押さえながら弾く場合、押さえた指に力が入ったままになっている。指を押さえたまま他の指を連打しようとすると、できないのがその証拠。これも、金子先生のおっしゃっていたことだ。
  6. 2つの音を同時に打鍵しないといけないのにずれる場合、2声であることを思い出し、横のつながりを意識する。同時打鍵を意識するより有効。

録音でなく、録画、とても有効です。