一人でホール練習 2回目 平均律13番やショパンのソナタ3番

ピアノを再開して4年近くになるアラフィフです。故障に苦しみながらも上達を目指しています。前回、一人でホール練習をし、録画をして学ぶことが多かったので、もう1回、チャレンジしました。前回から2週間しか経っていないので、今回は、3曲だけ。気づきを書きます。

 

繰りかえし弾くほど、おかしくなるが、いろんな弾き方を試すのも面白い

まず、バッハ平均律13番。2ヶ月練習して1ヶ月前に人前で弾いたら始めてノーミス。2週間後にほぼ暗譜。今回は、暗譜の心配は全く無い状態でした。1回弾いてやめても良かったのですが、実験的に、いろいろ変化させて、弾いてみました。

それはそれで良かったのですが、家で録音を聞いてみると、結局最初のものが一番マシなのです。変な「意図」がないからですね。無心であることが大事だし、気持ちが入りすぎてもいけないのかもしれない。

ただ、何回も録音したことは、無駄ではありませんでした。

  • 普通に弾く。→1回目のせいか、最も自然。インパクトはないけど、聴きやすい。
  • 音をはっきりさせて弾く。→プレリュードはいいが、フーガが軍隊調になった。
  • 柔らかく弾く。→右手は脱力していい感じ。全体として美しいけど、左手の存在感がないし、全体として弱弱しく聞こえる。
  • 自由にドラマチックに弾く→気持ちが入りすぎて、速くなったり荒くなったり。焦った感じになったところがある。

ほかにも、中声部を強調とか、バス強調とかやってみても良かったかもしれない。そのことで、走るのが抑えられたはず。まあ、いいホールなので、いろいろなタッチを試すというのが一番合理的。そして、録音でもわかる音色の差の大きさに、愕然とした。ほとんど別の曲である。

結論としては、「同じタッチで最初から最後まで弾くな!」である。当たり前である。曲の中でいろいろ織り交ぜるべきだ。録画はとてもいい勉強材料である。

 

家でも、同じ曲は1回だけ弾くことにしよう。2回以上弾くと、タッチが硬くなっていくから。

 

 指を動かせ

これも、毎回同じである。今回は、モーツァルトソナタ10番、ハ長調、KV330の1楽章。

  1. 左の指の動きがゆっくりなので、拍から遅れる。スタカートで練習するか、鍵盤でなく机をコツコツ弾いて練習してしみよう。
  2. 離鍵の時に、手の形が全く動いていない。手首だけで離鍵しているので、指を動かす。
  3. もっと深刻なこと。小指や薬指で長い音を弾く時に、やはり手首しか動いていない。手首を上げることで打鍵している。
  4. スタカートは、手を上にあげないと、遅れるし、音が潰れる。クリアな音になるように。
  5. トリルの最後を丁寧に。
  6. 裏拍を走らないとか、速いところは少しは上手くなったことには満足。

録画は、今回は、上手くいった。

  1. TASCAMの録音機を、会場のマイク近くのなるべく高いところ(2M)に設置。ピアノのハンマーから3Mくらいだろうか。座席の最前列中央のあたり。録音は、とても綺麗。カメラは、ピアノの椅子の横から1.5Mくらいのところから斜め。たまに、顔が見えるアングル。これもベスト。解像度を下げたので、ファイル容量も問題なし。画像も音もベスト。ゲインは60と高くした。CDのようにクリアな音なので。全く誤魔化が効かない。
  2. Shureの録画は、望遠なので、TASCAMの録音機のすぐ近くで。1.5Mくらいの高さ。真横なので、顔も手もよくわかる。自分の分析にはこれ一番かも。音は少し粗い感じ。
  3. ソニーは、ピアノ椅子のすぐ近くから、他のカメラに映らないよう。解像度を下げたが、一応バッテリーをつけた(途中で切れると嫌なので)。位置が低かったせいか、低い音をよく拾い、響がある厚みがある音になる。ドラマチックに聞こえやすいし、音の抜けもごまかしがききやすい。

ベストの録画を選ぶ

始めと終わりの姿勢を気をつける。少し空白がないと編集しずらい。

どれがいいかを選ぶには日にちがかかる。当日は興奮しているし、前回の気になる点やミスばかりを過度に気にしすぎてしまい、音楽の自然な流れを評価できなくなってしまっている。録音機材や、再生機材によっても印象が異なってくるので、2週間以上あるとベスト。

ただ、この選ぶという作業自体が勉強になる。一長一短のどこをどう評価するか。特徴をどう聞き分けるか。耳が鍛えられるだろう。