一人でホール練習 1回目 ショパンのソナタ、革命、モーツアルトや平均律など

故障だらけのアマチュアピアノ弾きです。前回の弾合会で大失敗をしたので、リベンジがしたくなってきました。

ホールで弾くと気づくことがたくさん。でも、弾合会では好きなだけ弾ける訳ではないし、録画にも制約があるので、自分でホールを借りることにしました。3時間!長い!

せっかくなら、練習ではなくて、持ち曲を端から弾いて、録画したらどうだろうか。

そういうことを2ヶ月ごとに、繰り返していたら、目標にもなる。

2ヶ月か3ヶ月毎に、30分程度のプログラムを弾けるように練習するのはどうだろう?ちなみに、2ヶ月、3ヶ月というのは、新しい曲を暗譜するのに、それくらいはかかるということです。

年を取ると、暗譜にも時間がかかる。意識して覚えればまだ覚えらえるけど、自然に覚えようとしたらフーガは2ヶ月もかかった。これを短縮しようとして根を詰めて練習したら、飽きてしまので、並行して多くの曲を少しずつ練習・暗譜していく、というのはどうだろうか?30分くらいのプログラムを目標にして、いずれは、、、どなたかに聞いていただく、というのは?なかなか、高い目標だが、やる気が湧いてきた。

早速、ホールを予約する。すぐ近くの日程しか空いていないが、とりあえず、弾けるかもしれない曲を並べてみると、30分になるじゃないか。練習していないように見えても、練習している曲は結構たくさんあるということだ。人前で弾かないと、暗譜がいい加減になりがちなので、この際もう一度、よく楽譜を見よう。 ということで、目標にしたのは、以下のプログラム。

 

バッハ 平均律 第1巻 第13番 嬰ヘ長調 5分

モーツァルト ハ長調 ソナタ 第1楽章 K545

モーツァルト トルコ行進曲 イ短調 5分

ブラームス 間奏曲  Op.119-2 ホ短調 5分

ショパン エチュード 「革命」 ハ短調 3分

ショパン ノクターン 8番 変ニ長調 5分

ショパン ソナタ 第3番 ロ短調 10分

 

全部を続けて弾いてみると、なかなか楽しい。気持ちが入ってくる。同じ曲ばかりは、やはり良くないのだな。

 

前回の録画を聞いて、自分の音が、ほかの人の半分程度であること、響きが綺麗だけど、クリアでないことがはっきりわかったので(これまでも指摘はされてたけど、今回初めて、ほかの方の音も録音したために、この点がとてもはっきりした、ということ)、この点の改善を試みる練習を少しする。

 

  1. 右手の旋律を響かせるため、手の甲に力を入れる。指は伸ばし気味になる。特に小指。
  2. 細かい音のところは、ノンレガート気味にする。
  3. ペダルを外して練習する。
  4. 左手だけちゃんと練習する。
  5. もう一度、楽譜をよく見る。
  6. フォルテのところは、そう聞こえればいい。思い切り叩いて手を痛くするのではなく、ピアニストの演奏を聞いて、弾き方を工夫する。特に、ソナタは、男性的な曲だという意識を捨て、ノクターンのようでいいから自分らしく、美しく1音1音響かせる意識で弾く。

で、当日ですが、

  1. ノクターンブラームスはほぼ暗譜していたけど、楽譜を置きました。ミスは多量にあったけど、綺麗に弾けて満足。暗譜しかけ、とか、暗譜思い出しかけ、くらいの時期が一番きれいに弾けるようだ。
  2. モーツァルト は、数回しか練習していなかったが、以前よりは上手く弾けた。エチュードが効いたか。いつも暗譜落ちするところや、指が転ぶところだけを継続して練習しよう。左手のスケールで黒鍵が入るところ、左手の分散和音の暗譜落ち。
  3. 革命は、2年くらい弾いている曲。流石に、暗譜落ちがない。人前で暗譜で弾いたのは3回程度しかないのに、暗譜への不安感がなかった。昨年の録音よりも、左手は明確に、右手も楽そうに聞こえる。隔日くらいで、2〜3回ずつ弾いているだけだが、やはり継続は力なり。少し嬉しい。左が不明瞭なところを、楽譜にチェックして、練習しよう。
  4. 暗譜が不安だったり、ミスした曲多し。家では、暗譜のための確認を強化すべき。良く間違える箇所で、次どの音だっけ?と焦った場合、左脳に頼らず、本能に任せた方が本番は上手くいくようだ。この焦りって、家ではあまりないから、外で弾くことで練習するしかない。
  5. ソナタは、提示部を自分が弾きたいように美しく、中間部はペダルの深さを変えて盛り上げる、など、細かいところなどは、良くなった。でも、16分音符がきちんとしていない所が多い。音が聞こえないと迫力も出ないから練習しないと。今回は、舞台上で録音したので、細かいところもはっきり聞こえる。
  6. 今回は、バッハでいい録音をしようとした。で、数回、録音した。でも、家で見てみると、どんどん悪くなっていた。音も固くなっていく。歌うべきところを先に急ぐのでテンポが早くなって、結局ミスる。「また弾くのか、やだな」という気持ちが出るのだ。音楽は、右脳だ、気持ちだ。頭が白くなって起こるミスは、右脳の集中力の問題だ。家でも、テクニックだけでなく、たまには右脳を最大限動かし、浸りまくって弾く練習も必要だ。そのためには、暗譜で弾ける曲を増やさないと。楽譜を見ながらでは左脳が働いてしまう。そして、録画のような本番で弾くのは、1回かせめて2回を限度にする。「何度か弾けば良いのが取れるんじゃない?」という安易な気持ちは捨てる。
  7. 30分かけていろんな曲を弾くのは、右脳を刺激するようで、集中力が高まる感じがして、とても良い。

録画作業について

今回は、バックアップを考えて、録画を3本同時のおこなった。録音できてないとか、頭がきれてる、など、いろいろなことが起こるので、バックアップは大切だ。しかし、管理も面倒。一つは付けっ放しか、予備にしたいな。

1.shureは、さまさまな調整ができる機能がついているが、響きの美しいホールでは、何の調整もないそのままの録音が良いようだ。比較的、周りの響きを多く取るマイクなので、綺麗に取れるが、離れすぎるとクリアで無くなるので、離れすぎずに。カメラをズームできるので、横から手元や上半身を取るのにいい。おそらく長時間付けっ放しも可。今回は舞台上でとったが、弦の音がキンキンしてしまうので、座席のほうが、響きはきれいかも。距離は大事。

2 ソニーHDR-MV1は、高画質で録画すると2時間で録画を終了してしまうので、頻繁なチェックがいる。バッテリーを持って行って正解。音は良い。マイクとカメラの向きが同じなのと、広角カメラなので、歪むし遠い感じに写ってしまうから、弾き手のすぐ横の後方気味から、蓋の方向にとるのがよい。

3 TASCAM  40とウェブカメラの組み合わせ。カメラと録音機をそれぞれベストの場所のおけるのがいい。録音機を今回はピアノの蓋から2メートルで撮ったが、少し音がきつい。もう少し離れてとった方がいい録音機だ。ウェブカメラのせいで、1分に1GBもメモリーを食ってしまうので、解析度を下げて保存し直した。パソコンで構図をチェックできるのが便利。家で、指を撮りながら観察するにもよい。録音できているかのチェックも簡単。

 

3つも録音して良かったのは、

どれを保存するか聞き比べることで、気付きがたくさんあったことだ。比較のため注意してきくから、不安定な箇所に気づける。また、長時間見続けることで、手のくせにもきづけた。短時間の録画や小さい画像だけでは気づけなかった。

左はゆっくり指を動かすために、打鍵が遅れる事がある。拍と離鍵のタイミングを合わせるくらいの意識がいい。

オクターブやトレモロで、手を広げようとしている。

すぐ手首をあげる。指が曲がってない。手首も下や左右の動きがない。

音を聞こうと天井を見ると、体が動かなくなるので、やめたほうがいい。鍵盤に顔を近づけて、体を前後左右に柔軟に動かすべきだ。