関節炎でもピアノは弾けるのか?⑤ 手首の痛みは関節炎だけでなく、背中が使えていないのと、手を開く筋肉の使いすぎ?

アラフィフのアマチュアピアノ弾きです。今年の春に、指の関節炎になり、次に手首が痛くなりました。関節炎で指が曲がってきたので、それをカバーしようとしたため手首を痛めたのかと思ったので、しばらくの間は手首を左右に動かさないようにして、弾いていました。

 

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でも、ピアノを弾くには手首を左右に動かすことが絶対に必要です。最初は、痛い部分をストレッチしていましたが、痛むところが原因の場所とは限らない。

 そこで、この何ヶ月間か、いろいろ試しました。

まずは、背骨の横の筋肉を、左右順番に、上に引っ張る。何百回も。これだけを何ヶ月か続けました。最初は、骨がボキボキいったり、筋肉が引きつっていたが、だんだん、スムーズに動くようになってきました。音もしなくなってきました。

 

なので、最近、始めたことは、

もっと背中を緩める

  1. 上に引っ張るだけでなく、少し体を捻って同じことをやる。ひきつる方向に何百回も。
  2. 背骨の横だけでなく、少し脇の筋肉を意識して、同じことをする。
  3. 背骨の中でも、少し上の方だけを意識して、同じことをする。
  4. 横になったまま、または座ったり、立った姿勢で、姿勢のバリエーションを増やしていく。
  5. まずは、なるべく大きく動かすが、楽になってきたら、スピードを上げる。
  6. 以上は、基本的に、腕はだらんと下げて行う。
  7. 結局は、水泳や走るのと同じ動きなので、歩きながらもやる。

背中で腕を前後させる

  1. 腕を前に出して、鍵盤かどこかに置き、肩から先には何の力も入れず、背中(または胸側)の筋肉の動きだけで、腕を前方に出す。
  2. 腕を回転したり、高さを変えたり、角度を変えたりして同じことをする。
  3. 背中を使わないと、上腕か肩で動かすことになってしまう。そうすると疲れの原因になるので、肩から先は脱力する。

この動きを応用して、オクターブや和音を弾いてみたら、すごく楽!まず、手のひらは、力を入れずにふわっと置いて、打鍵の瞬間だけ素早く掴む。背中の筋肉だけで、打鍵に必要な力の90%はカバーしている感じ。腕は自然に上に上がるが、決して、上にあげている訳ではない。

 

これまでの私は、肩の力で上腕を前に出し、腕を弓のようにして打鍵していた。もちろん、上腕を使って、前腕で、上から下、とか、下から上に打鍵したこともある。しかし、大きい音や和音の場合、背中を使うとものすごく楽で、しかも、小指側の音が、力を入れていないのに響く!そして、手が痛くない!オクターブや和音は、背中を使えば、何の力も入らず、手首も痛くならない!大発見である。ビデオで撮ると、背中が動いているのを見るのは少し気持ち悪いが、癖をつけるにはそれくらいしないとね。

 

 ついでに、今やっている、ほかのストレッチも書いておこう。

日によるけど、1〜2時間やっている。硬いところが多いから仕方ない。

背中で腕を左右に動かす

  1. やはり、鍵盤をイメージして、腕を左、または右に、なるべく大きく、なるべく素早く動かす。この時、背中と胸の筋肉だけで動かすので、腕は後からついてくる。

肩や背中の動きで肘を動かす

  1. 背中の筋肉を使うと、楽に上腕が動くけれども、小回りが利かないので、肩の筋肉も使って、上腕を動かす。肘は曲げ気味にして、肘の先の動きの軌跡を意識。
  2. 腕を伸ばして鍵盤に置き、肘を内向き、外向きに、大きく、スムーズに回転させる。目的は、手首が柔軟に動くことだが、手首でなく、肩か背中の筋肉で動かす。腕は脱力。
  3. 左右の手を近づけたり、離したりする。
  4. 腕を左右にまっすぐ伸ばして、背中、肩、上腕、前腕、すべて使って捻る。鎖骨が動いているか。
  5. これまでは、手首だけを左右に水平に動かそうとしていた。でも、手首は上下、または回転、以外は動かないのだ。左右に動かしたかったら、回転させないと。回転は前腕と一緒に。手首の回転を、手の高さをいろいろ変えて、やってみる。

肘から先の上腕を動かす

  1. 肘を動かさずに、ピアノの鍵盤の上をイメージして、上腕を左右に動かす。手首はついてくるだけにするが、ピアノを弾くのであるから、腕が鍵盤にまっすぐになるために、手首は曲がることになる。ストレッチになる。バイオリンのボーイングにも似ている。

手首

  1. 手首を、すぐあげてしまう癖があるので、手首をグッと下げる方向のストレッチ。
  2. 手首を下げた形で、左右のローリング。
  3. 手首をぐるぐる回して、引きつり感のある箇所だけ、ゆっくりとしっかり伸ばす。
  4. 肘の形を色々変えて。

  1. 第3関節でなるべく大きく、ぐるぐる回す。
  2. 例えば、中指と小指を左右に開き、薬指を、左右に動かす。
  3. 上に素早く動かす。下に素早く動かす。
  4. 握ったり、伸ばしたり。

ピアノは、背中で弾くということを忘れず、ストレッチをしていたら、手首の痛みも、少しずつ良くなってきた。オクターブの時、手を開こうと力をいれてしまうが、反対に閉じようとしながら弾くのも有効なようだ。

ピアノは、鑑賞、アナリーゼ、暗譜、体のストレッチの4つが大事。指を動かす練習時間を減らせれば、故障も減る