35年ぶり挑戦した平均律1巻13番嬰ヘ長調 ② いきなり人前で弾いちゃった 

ピアノを再開以来、初めて取り組んでいるバッハ平均律。数えきれない程、何度もなんども録音し、数えきれない程弾いて、2ヶ月ほどたったでしょうか。流石に、ほぼ暗譜してきた頃、ホール練習の誘いを頂きましたので、参加。参加から本番まで数日しかありませんでした。

 

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 慌てて何をしたのかを、書いておきます。

  1. まず、プレリュードは、1ヶ月ほど全く弾いていなかったので、慌てて練習。年取ったせいか、ちょっとのブランクで全く弾けなくなっている。とにかく、弾いて、転調箇所をチェック。前日、和声やフレーズのまとまりを、もう一度よく考え直して、ペダルの踏みかえを決定。ホールだから、ペダルは軽めに。この曲は、ペダルで結構、表情が変わる気がする。トリルは、とてもゆっくりと。姿勢を変える必要が余りなく、楽譜を置きながらでも弾きやすい曲なので、楽譜を置くことにする。
  2. 他の曲も弾くので、譜めくりを考えて、ヘンレの電子版の楽譜を、Piascoreに移す。やり方は、英語版のマニュアルにある通り。プリントのアイコンを押して、2本指スワイプ。見開き2頁だから、紙の楽譜でもよかったかもしれない。
  3. フーガは録音しまくって、強調する声部をかなりはっきりさせる。軽い曲だし、テーマ以外はほぼソプラノに。
  4. 4拍子なのに、まるで8拍子しか2拍子のようになってしまっている。少しテンポを上げて、4拍子らしく。拍子感を持つには、足踏みをしながら弾くといいらしい。
  5. 16分音符の後半をハショリがちなので、ノンスタッカートなどで、しっかり目に弾く。
  6. フーガのペダルは苦労したが、フレーズの最後など、ペダルがないと汚くなるところや、どうしても響かせたい音など中心に、8分音符に合わせて、細かめに踏む。天使のモチーフのところは、軽さを出すため、1拍毎に頭だけ踏んだ。指はゆっくり動かして、少しねじ込むようにすると、ペダルがいらない。ほぼノンペダル。
  7. 指使いの変更を体が覚えこむるのに日数がかかるので、本番前には、指使いにこだわらないことにした。

 実際の出来栄えとしては、満足。考えられない程、弾き込んだお陰か、本番で初めてノーミスで弾けた。

 プレリュードは、右手が急いでしまう癖が露呈。3拍子の曲では注意しないといけない。

 フーガは、天使のモチーフが出てくるあたりから、裏拍がいい加減になり、テンポが速くなってしまった。また、美しさを追求する余り、綺麗だけど、全体としてバスが弱すぎ。テーマの所はもっと朗々と弾くべきだった。

 でも、全体としては満足。皆んなに、音が綺麗と言ってもらえたし。やはり、練習量と録音が大事かも。

 音量的には、とても小さくて、録音を聞くと、ほかの方の半分に聞こえる。もう少し弾きなれたら、朗々と弾けるようになるか。ただ、天から降ってくるような美しさが出せたから、大音量でなくてもいいような気もする。親がひどく気に入ってくれたので、よしとしよう。