故障の多いアマチュアピアノ弾きです。関節炎やら手首の痛みがあるのに、かなり無理してショパンの大曲を弾いていました。レッスンを休むことにしたので、特に縛られることもなく、気ままに弾いています。年内にショパンのエチュードをざっと弾けるようにしたいという希望を、すっかり諦めた訳ではないのですが、先日、師匠のお一人から良い録音機を教えていただいたところ、これが、まるでCDのように、場合によっては実際のピアノの音より綺麗に聞こえることから、録音(しながら、より完成度高く、綺麗に弾くこと)に、はまりつつあります。
ブラームスの間奏曲は、どれも本当に素晴らしく、大学生の頃にもチャレンジしたのですが、どうしても満足出来ずに、諦めたことがあります。当時と比べると、弾きにくいところは減っているようなので、ピアノを再開してからの3年半にも意味があったように感じます。
とりあえず自分勝手に弾くだけなら、2〜3日で音は思い出しました。
いつもなら、何日間も、ただ繰り返して弾いてみるところ。
でも、もう、今は違います。「何かうまく弾けてない感じ」という違和感を抱えたまま曲に没入しようとして何度も弾くより、録音と頭を使ったアナリーゼをしてみます。
フレーズに分け、大事な音を見つけていくこと、それぞれの場所を、どう特徴付けて弾くか、イメージを考える。なるべく、大きめに変化をつける。
それが終わったら、ひたすら、テンポとリズム。私が決定的に欠けている点はここなので。メトロノームもかけてみます。
そして、色々な人の演奏も聞きます。やはり、ヒントになります。難しい曲だと、聞かない方がいいこともあるけれど、易しい曲なら大丈夫。
シフの演奏(3分8秒から)。
J. BRAHMS -- 4 Klavierstücke op. 119. A. Schiff, piano (Live)
もっと上手になりたい、という気持ちはまだあるのですが、発表会を経て、喜んで聞いてくれる人がいない演奏をしても仕方がないのではないか、と考えるようになりました。自分が弾きたい曲も弾くけれど、聞いた人が「聞いてよかった」と思ってくれるように弾いてみたい。
であれば、曲を選ぶ、曲の完成度を上げる、ということは、やはり必要かと。
そのためには、録音と録画ですよね。