ショパン/エチュード Op. 10- 4, c -moll ② 録音とメトロノームは大事!

30年ぶりにピアノを再開したアマチュアです。ハノンとエチュードを始めて4ヶ月近くになります。テクニックを身に付けたいと思っているのですが、高齢者にならんとする者が、新しいテクニックを身につけるのは至難の技。普通の人が1ヶ月かかるのなら、6ヶ月かけて克服すればいい、とそんな気持ちで取り組んでいます。

しかし一方、若い人のように残された時間は多くないという現実を見据えると、より効率よく練習したいのも確かです。一番簡単なのは、いろんな技の練習を並行して進めること。

という訳で、ハノンに加え、ショパンエチュードを毎日何曲も、ただし最初の1ページだけ取り組んできたのですが、そろそろ1曲なんとか弾けるようにしたいなと思い始めました。

10日ほど前から集中的に練習しているOp.10-4はとても難しいけど、譜読みはできるようになっていて、いよいよこれから本格的な練習をしようとしているところ。どのように弾きたいかのイメージはできてきたので、これから細かいところも美しく弾けるようにしたい。今回は、努力や練習時間の長さで勝負するのではなく、なるべく少ない練習時間と日数でマスターしたいので、従来と違う練習方法を取り入れることにしました。

 

まず、毎日、録音することに。自分の演奏を聴くのは苦痛だけど、上達のためなら仕方ない。ただし、練習の最後に録音すると、かえって落ち込むので、練習の最初に録音することにしました。録音しない日は、手の動きの動画だけでも取る。そうすることで、その日の練習のポイントがわかります。

とはいえ、いきなり録音は辛いので、必ず、その前にハノンも弾く。

そして、3つ目は、メトロノーム!!私はメトロノームが嫌いで、しかもリズム感が悪いのです。が、つんのめった感じになってしまっているので、久々にメトロノームを使うことに。で、今回、発見したのは、

この曲は4拍子だけど、メトロノームって、16分音符の細かい刻みもやってくれるんですね。知りませんでしたが、これがすごくいい。

最初は4拍子の拍に合わせようとしていたのですが、どうも微妙にずれる箇所があって、遅れたり、遅れを取り戻そうと速くなったり。あ、難しいところで速くなるのは、遅れを取り戻そうと焦る癖がついた結果なのでしょうね。速い曲だと、どの特定の音でつまづいているのか、どうも自分ではわからない。トリルにしてみても、よくわからなかったりする。でも、この16分音符のメトロノームに合わせようとすると、少しずつ合ってくるのが自分でもわかります。大体、1音目が長くて後ろにいくほど、短くなってます。曲としては、それもいいのかもしれないけど、やりすぎだと、おかしいから。

以前は、メトロノームが大嫌いでした。合わせることができなかった。ただ、今日は、何度も繰り返すうちに、合ってくるのがわかって、しかも弾くのが楽になり、心地よくなる感触があった。

とある先生が、1小節を10回ずつ、テンポは20ずつあげて、とおっしゃっている動画をみて、「同じ部分を一度に連続して100回とか弾くなんて、つまらなそう!、信じられない!」と思っていたが、メトロノームと合わせようと繰り返すことで、耳も良くなり、弾き方も少しずつ洗練されていくことに気がついた。ただただ100回弾いてもつまらないから、脳が自然と工夫してくれるんだね。考えてみれば、ハノンだって同じかも。

効率の良い練習を目指すとはいえ、やっぱり、繰り返しも大事ってことか。

(2週間前に作成して、投稿するの忘れてました)