ショパン/エチュード Op. 10-8, F-dur 喜びがはじけるキラキラの音色で弾きたいな

30年ぶりにピアノを再開したアマチュアです。3年間好、きに弾いてきましたが、コロナ巣篭もりを始めてからは、曲を仕上げるのではなく、テクニックを身につけようと、ハノンや、ショパンエチュードを始めました。エチュードは、1曲ずつ仕上げるには到底及ばない実力なので、最初の数小節だけを、毎日数曲ずつ、繰り返し繰り返し、練習しています。

そろそろ4ヶ月近くになるので、もう少し先も弾いてみようかな、という曲も出てきていて、順番にブログに書いています。

今回の Op.10-8もそうした曲の一つです。

子どもの時に弾いたことがあるので、すぐに弾けそうな気がしていたのですが、全然ダメでした。音は単純で、覚えられないこともない。でも、指が、それぞれの鍵盤を、正確に打鍵できない。練習しても、改善しない。大人の限界かも。頭ではわかっているはずなのに、と、いう、もどかしい状態が、2ヶ月は続きました。右手と左手を、ほぼ毎日、最初の1ページだけを、ゆっくりと弾きました。が、改善しません。

改善のきっかけは、コルトーの楽譜にあった練習方法です。ラソファド、ラソファド、と続きますが、ラ、ラ、ラ、と、最初の音だけとって練習します。腕は上から、大げさに、音を響かせて弾きます。次は、ラソ、ラソ、ラソ。次は、ラソファ、ラソファ、という具合で、音数を増やしていく。これをしたら、なぜか弾きやすくなった。

親指も大事で、とても素早く、鍵盤をキックする。この曲は、親指の動きを良くしてくれるという意味で、とてもいい曲。

左手は、眠ってても弾けるくらいに、何度も弾いて、体に染み込ませる。ペダルを踏みすぎて、べタッとしてしまわないよう、左手が3声であるかのように、音色に変化をつけて。ペダルを踏んでいることがわからないくらい、軽めに。

 

で、そろそろいいかな、と両手にトライしたのは、3ヶ月目くらいか。

ショックだったのは、両手が合わないこと。もともとリズム感に欠けますが、両手を合わせようとすると、右手にすごくアクセントがついてしまう。むしろ、左手の拍がしっかりしていることが大事なのかもしれない。片手ずつ、メトロノームをかけてみる。

右手は、流れるように軽いタッチで(ものすごく離鍵が早い)サラーと弾くということのようです。右手が拍ごとにゴツゴツしてしまわないためには、 Op.10-1と同様、腕を一定スピードで動かせばいいのでしょうがが、お腹に力を入れ、肩の高さが変わらぬよう、体を一定テンポで並行移動させる、というのが、一番いいそうです。

暫くの間は、腹筋運動も日課に取り入れよう。

 

最近は、中間部にもトライ。右手だけでなく、左手も一緒に、速いパッセージが上に下に駆け巡る。左手はある程度動くようになっている。でも、音符だらけのこの部分は、ある程度暗譜してしまわないと、弾けやしない。楽譜とにらめっこしながら、両手で16分音符を弾き続けるのは、土台無理な相談だ。

 

子どもの頃は、多分、何となく、すぐ覚えたのだと思う。

でも、今は、体で覚えるのは不可能だ。何千回弾いても覚えないことは、自分でもよくわかっている。

なので、アナリーゼ。各拍頭の音でメロディーを作っている、ということは、まずおさえる。もちろん、弾いてみる。なるべく、高いところから、音を響かせて、弾いてみる。

でも、それだけでは覚えらえないところがある。

なので、各拍ごとに、どういう和音になっているのか、をチェックする。すると、チェックしただけなのに、なぜか覚えられる。これは減7、とか思って弾くだけで、指がちゃんとその場所に行ってくれる。こうして覚えると、忘れない。最初は、ゆっくりしか弾けないけど、確実だ。

4頁目まで暗譜した。残りは3頁。あと1ヶ月くらいで終わるだろうか。