ショパン・エチュード「蝶々」Op.25-9, Ges-dur オクターブを軽く弾く

ショパンエチュードを練習し始めて3ヶ月になる。今回の「蝶々」は、これまで取り組んだことがないだけに、進歩がすごく感じられる、嬉しい曲の一つ。曲調も、明るいし、楽しいし、短いし!

なのに、4小節も弾けない。たった4小節を弾いただけで、右手が猛烈に痛くなるのだ。なぜだろう?

この曲の右手は、16分音符4つの組み合わせが延々と続いて、できている。

いずれも、最初の2音が、手を広げないと弾けない。ここを弾くだけで手が痛む。その上、その後、オクターブ音を二つ繋げるので、ここでも手が痛くなる。手が痛むというのが、とにかく障害になっているので、手が痛まない弾き方を考える。

最初の2音は、合わせて一つの和音にできる。バラけるより和音の方が弾きやすいから、まずは和音で練習。指の位置もしっかり覚えられるし。そして、打鍵した途端に、腕を落として脱力してみる。最初のうちは、手の痛みが消えるまで3秒くらいかかっていたが、次第に、打鍵直後に痛みが消えるように。手が開いてきたのと、鍵盤置を覚えたのもあるかもしれないけど、やっぱり体が脱力を覚えたんだと思う。もちろん、手首も少し使っているお陰もあるだろう。

次は、オクターブの連続である。オクターブの連続で手が痛むのは当たり前、のような気がするけれど、実はそうでもないはず。なぜかというと、同じ音の連続なら、つまり移動しないなら、連続してオクターブで弾いても、疲れないのだ。手首の上下はできていて、指も動いているけど、横移動に問題があるのではないか。

であれば、横移動の練習!親指だけで移動してみる。簡単に言えば、下の声部だけの練習。ここでは、しっかりと指を動かした。割と大きめのしっかりした音を出す。オクターブであっても指を動かすことは大切。手首に頼らない。この曲のオクターブは、超高速なので、手首で弾くのは無理なんじゃないか?指で、指先で、つつくしかないと思う。

最初の2ヶ月間は、最初の8小節だけ。次の1ヶ月で、最初の1ページを全部(これは、和声の分析とか軽くしながら)。こんな感じで、「手が痛くならずに弾く」という目標はほぼ達成!!

残るは、右手オクターブのソプラノ部分。やはり、5の指の練習も必要だ。スタカートは指でつつくにしても、レガートの部分をどうするか。4と5の指を何とかうまく組み合わせて、レガートになるように工夫。親指に任せつつも、やっぱりソプラノが歌わないといけないところは、5にも頑張ってもらうことに。

 

左手は、跳躍とアルペジオだから、他の曲で練習している通り。

 

両手練習も始めたので、1ページ目だけなら、少し曲っぽくなってきたかな。